11 Aug 2008

学校選び 2: 日本人学校or現地校

英国に限らず、海外で子供の学校を選ぶとき、まず悩むのが、日本人学校にするか、現地校にするか。折角海外に住むのだから、現地校で得難い経験をしてほしいと思う一方、現地校は子も親もものすごい負担だし、帰国したときに日本の教育から落ちこぼれないかも心配。我が家は悩んだ結果、現地校にしたのだが。以下、英国での学校選びの一助になれば幸い。

  • 日本人学校

  • 日本の教育指導要領に準拠した指導が行われる。ただし、各校とも立地を活かして、英語教育や現地教育課程を一部取り入れるなど独自の工夫をしているので、現地校ほどではないにせよ、海外ならではの経験もできる。

    英語の習得は、やはり現地校生ほどは期待できない。

    帰国後に高校や大学を受験する場合、帰国生枠の対象にはならないのが普通。

    ロンドン近辺にしかないので、任地や居住予定地が通学範囲内か、または入寮できる場合はよいが、そうでない場合は残念ながら選択肢から外さざるを得ない。 日本人が多く居住するロンドン西方の Acton/Ealing 地区にあるロンドン日本人学校 (小学部と中学部のみ。)、それよりさらに西、ウインザーの近くにある帝京ロンドン学園 (高等部のみ。寮あり。)、ロンドンのずっと南西のウエストサセックスにある立教英国学院 (小学部(5,6年生)、中学部、高等部がある。全寮制。) の三校。

  • 現地校

  • 現地校とひとことで言っても多種多様。公立校 (state school) の場合でも、進学に重点を置く学校と、技能・職能に重点を置く学校がある。私立校 (independent school) は英国ではかなりの自由裁量が認められているので、公立と変わらない学校もあるが、独自の指導をしている学校が多い。国際バカロレア課程 (IB) に基づいた指導をするインターナショナルスクールもある。 (※注: public school は公立校という意味ではなく、富裕層の子たちが行く全寮制の私立校のこと。)

    我が家のように英語がほとんど使えない場合、第二言語としての英語指導 (学校によって呼び名が違うが、ESL、EFL、ESOL など) をやってくれる学校を探すことになる。公立校には非常に少ない。英語勉強するのと、英語勉強するのとでは、必要な英語スキルが全然違う。高校生くらいになると英検なら準1級くらいの実力がつかないと、まともに授業についていけない。ESL をやっている学校でも、高校2年生以上の場合はそれくらいの英語力がないと、入学を断られるか、1学年下げて最初の1年間は英語習得に注力するように言われることが多い。いろんな学校で、半年がんばれば後はついて行けますよ、とよく言われたのだが、実態は1年たっても、小学5年生も高校2年生も、授業が完全にわかるレベルにはまだまだ。個人差はあるだろうが。

    また親の方も、もし家族で英語を充分に使えるのが父親だけまたは母親だけの場合は、現地校に入れるのは相当の覚悟が必要だ。学校選びや入学の手続きだけでなく、学校が始まった後も、父母面談や、日々のちょっとした依頼ごとやトラブルなど、学校とのやりとりは全て英語を使える一人にかかってくる。仕事と両立させなければいけない場合は大変。しかし、苦労するだけの価値はあると思う。

    さて、どうやって現地校の情報を得るかだが、我が家の場合は、まず JOBA さんにお願いして、上に書いたような現地校をいくつか教えていただいた (メール・電話での一般相談は無料だが、それ以上は非会員だと有料。会社が法人会員になっていないか調べて見られるとよい)。また自分でも下記を使ってさらにいくつか学校をリストアップした。それ以降は、各校と何度もメールをやりとりして、学校案内を送っていただいたり、詳しいことを教えていただいた。

    • Directgov - Education and Learning
    • 英国政府の総合 Web サイトの中の教育関係ページ。"Schools (parents section)" の中の "Choosing a school" に、公立校の他、私立校についても、情報源へのリンクが充実している。
    • UK Independent Schools Directory
    • 私立校のディレクトリ。England, Scotland, Wales, Northern Ireland のどれかをクリックすると、それぞれの検索ページへ行ける。
    • BBC Education - League tables
    • 英国全国の学校の GCSE や A/AS の成績状況が見られるサイトなのだが、地区ごとの学校一覧としても使える。

今日のところはここまで。

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