21 Aug 2008

Richmond Park で一輪車

同じ狭小島国でも、日本と違って山地がほとんどなく平地面積が断然広いので、土地があり余って(?) いる英国。ロンドンのど真ん中のセントラルパークも相当広大だし、どこの街にもコモンと呼ばれる広~い芝生がそこここにある。

それでも、ロンドン都心から目と鼻の先に、こんな広大な、ほとんど自然の野山のような場所があるのには、初めて見たときはびっくりした。関東で言うと、川崎の生田緑地とか葛飾区の水元公園とかと同じくらいの距離にあるが、面積は 10倍。

ほとんど自然の野山
高低差のあるふたつの池が不思議な雰囲気

この広い広い Richmond Park で、なんでわざわざ一輪車なんだ。まぁ、好きなんだからいいか。というわけで、本来の目的だったはずのサイクリングは早々に切り上げて、でこぼこ地面で乗れるほど上手ではないので、Pembroke Lodge 前の広場へ。

両側のフェンスが一輪車乗り場みたいだが...

うちの子が通っていた日本の小学校では、学校に一輪車が2~30台あって休憩時間に自由に乗っていいことになっていたので、学校の半分くらいの子は普通に一輪車に乗れた。うちからちょっと離れた小金井公園には専用の一輪車乗り場があったくらいだから、うちの学校だけではなかったんだと思う。我が家でも、上の子も下の子も (半泣きで練習した時期もちょっとあったが)、楽しんで乗っていた。(ちなみに上の写真の一輪車がピンクなのは上の女子のおさがりだから。)

実は今回が初めてではないのだが、英国でもそんな感覚で公園で一輪車に乗っていたら、まわりからすごい反応をされてしまった。口をぽかんと開けて見つめるなんていうのは普通。"Oh my god!" と言われたのにはこっちが驚いたがそれも一度や二度ではない。そりゃ英国じゃ普通じゃないかもしれないが、そこまで強烈にびっくりしなくてもいいじゃないかー。

家業がサーカスで児童就労させてるんじゃないか、なんて思われてるんじゃないか、などと妙な心配をちょっとしながら、でも好きだからまたどこかで乗るだろうな。

Richmond Park の公式 Web ページはこちら。

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20 Aug 2008

Google Street View

話題の Google Street View。海外在住者にとっては、たまたまタイミング的に、しばらく帰っていない日本の様子が手にとるように見られて、おー、こんなところにこんなのができたのか、てな具合に楽しめるのであるが、そうしょっちゅう写真が更新されるわけではないだろうから、まぁ、それも今だけ。

プライバシーに関して議論がかまびすしいが、便利さとの折り合いをどこでつけるかは、なかなか難しいと思う。不特定多数に、ここ (というか「これ」) が私の自宅、とわかってしまうのはセキュリティ面で心配だし、たまたまうちは変なものが写ってなかったからよかったものの、世界に公開されたくないものが写ってしまった方にとっては、じょーだんじゃないことだと思う反面、例えば初めてのお客を案内したりとかいう場合に、すごく便利だとも思う。

ちなみに、日本に残してきた自宅を見てみたら、表札がばっちり読める状態。正直、まぁ別にいいか、と思ったのだが、どうなるかと興味がむらむらと沸いてしまって、「不適切な画像を報告する」をやってみた (Street View ウインドウの右上にある「ヘルプ」の中にある)。「表札が読めるのでぼかしてください」と書いて出したら....

こうなってしまった。うーん、表札をぼかしてくれるだけでよかったんだけどなー。

ちなみに、報告を出してから、毎日チェックしたわけではないので正確にはわからないが、5日後に見に行ったら既にこの状態になっていた。なかなか素早い対応、と思ってしまったのは英国慣れしてしまったのだろうか、と妙なところで英国ネタ化。

12 Aug 2008

英国の教育

むろんそれを期待して現地校を選択したのだが、期待以上だったのが、その指導方針だ。当然学校によって違いはあるだろうが、これから書くことは、おそらく英国に限らず米国など他の国も含め普遍的にあてはまると思う。

  • 自分で考えることを重視

  • 重視されているというより、当然自明あたりまえのことと考えられている、と言った方がいいかもしれない。考えること、書いたり発表したりすることは、低学年のときから繰り返し繰り返しやらされる。

    例えば、Year10 (日本の高校1年生相当) の歴史のエッセイ (小論文) の課題が "How fair was the Treaty of Versailles?" (ベルサイユ条約はどれほど公正だったか?) とか、"Why did the League of Nations fail?" (国際連盟はなぜ失敗したか?) とかである。両方とも、歴史家の間でも諸説あって、したがって正解はない。自分で資料を漁って史実の背景を調べ、その因果関係を考察して自説をたて、根拠を示しつつ説得力を持って説明しなければいけない。当然、採点基準は内容の正誤ではなく、調査・考察・報告の質が問われる。言っていることが間違っていてもいいから (というかそもそも正解がない)、ちゃんと調べてちゃんと考えてちゃんと主張した方が評価が高い。

    こういうエッセイを週にひとつづつくらい書く、というのが授業の中心である。史実の解説もやるが、淡々と丸覚えするというようなことはしない。各時代それぞれの政治・宗教・文化を全部網羅的に取り扱う、というようなこともしない。史実はあくまでその先で「考える」ためのネタにすぎないし、だから、全部網羅的に学ぶ必要もないというわけだ。

    歴史に限らず、知識は調べ方さえ身についていれば、後で調べれば得られる。知識そのものを学ぶのではなく、むしろ、知識をどう調べ、どう取り扱い、どう考えるかということは、訓練しないと身につかないので、そこを徹底的に鍛えてもらった方が、よほど後で役に立つし、やっている方も丸覚えなんかよりはよっぽど面白いと思う。

    余談だが、上の課題はふたつとも、Google で検索すると相当な件数がヒットする。決して特別ではなくありきたりな課題のようだ。もっともこの課題のエッセイの採点とか販売とかする商売があるので、英国人や米国人の生徒にとっても、重いことは重いらしい。

  • 考えたことを主張することを重視

  • 当然考えるだけではなくて、考えたことを外に向かって発信しなければいけない。

    授業では、発言しないと「授業に参加していない」と言われてしまう。発言したい人は挙手をして先生にあてられてからしゃべる、というようなお行儀のよいやり方ではない。意見のある人はどんどん発言する。ブレーンストーミングとか、議長がいない普通の会議と同じ。そう。外国人とやると我々日本人は発言する隙をなかなかつかめないあれである。

    エッセイは方法論からして定式化されていて、例えば introduction, Thesis statement, paragraph 1, ..., conclusion, evaluation という構造は普遍的に決まっている。「起承転結」よりはずっと具体的だし、そこは定式通りでいいから中身に何を書くか考えなさいというわけだ。エッセイを書くだけでなく、プレゼンテーションすることも多い。

  • プロジェクトに取り組む

  • 研究でも調査でも創作でも社会活動でもよいのだが、テーマを決め計画をたて必要なものを手配するところから全部自分で考えてやる「プロジェクト」に、半年から一年かけて取り組むことをよくやる。

    すごい子になると、学校中を巻き込んで身体障碍者支援の一大キャンペーンをやったり、地元の公共交通機関改善策を考えて地元の役所に提案したりする。

    長期に渡る取り組みなので、進捗管理はしっかりやらないといけないし、不測の事態に対して計画の見直しをすることもある。

    ここでも評価は、いかにうまくプロジェクトを運営したか、さらにその結果自分がどれだけ成長したか、というところをいちばん問われる。最終的な作品や結果の善し悪しは一応評価されるがあくまで二の次。仮に結果が失敗だっとしても、ちゃんと原因分析と今後に向けた反省があれば評価が下がることもない。逆に、いくら作品の出来が素晴らしくても一夜漬けでやっつけたのは評価が低い。

こうやって見てみると、ビジネス上で我々日本人が外国人と比べて下手くそなことが多い、論理思考・批判的思考とか、自分の考えを主張して理解・合意を得ることとか、企画と推進・起業と経営とか、そういうことに関して、彼らは子供のころから鍛えられているのだということがわかる。一朝一夕の社員教育や OJT なんかで太刀打ちできないのも頷ける。学校の勉強が社会に出てからいったい何の役にたつの? とはよく聞く疑問だが、どうやら英国人や米国人はそういう疑問の持ちようもないようだ。

こういう教育に、たとえ数年という短期間でも触れられるのは、土台もなしに飛び込んで本人は大変だし短期間に習得しきれるとも思っていないけれども、やっぱり得難い貴重な経験だと思う。

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11 Aug 2008

学校選び 2: 日本人学校or現地校

英国に限らず、海外で子供の学校を選ぶとき、まず悩むのが、日本人学校にするか、現地校にするか。折角海外に住むのだから、現地校で得難い経験をしてほしいと思う一方、現地校は子も親もものすごい負担だし、帰国したときに日本の教育から落ちこぼれないかも心配。我が家は悩んだ結果、現地校にしたのだが。以下、英国での学校選びの一助になれば幸い。

  • 日本人学校

  • 日本の教育指導要領に準拠した指導が行われる。ただし、各校とも立地を活かして、英語教育や現地教育課程を一部取り入れるなど独自の工夫をしているので、現地校ほどではないにせよ、海外ならではの経験もできる。

    英語の習得は、やはり現地校生ほどは期待できない。

    帰国後に高校や大学を受験する場合、帰国生枠の対象にはならないのが普通。

    ロンドン近辺にしかないので、任地や居住予定地が通学範囲内か、または入寮できる場合はよいが、そうでない場合は残念ながら選択肢から外さざるを得ない。 日本人が多く居住するロンドン西方の Acton/Ealing 地区にあるロンドン日本人学校 (小学部と中学部のみ。)、それよりさらに西、ウインザーの近くにある帝京ロンドン学園 (高等部のみ。寮あり。)、ロンドンのずっと南西のウエストサセックスにある立教英国学院 (小学部(5,6年生)、中学部、高等部がある。全寮制。) の三校。

  • 現地校

  • 現地校とひとことで言っても多種多様。公立校 (state school) の場合でも、進学に重点を置く学校と、技能・職能に重点を置く学校がある。私立校 (independent school) は英国ではかなりの自由裁量が認められているので、公立と変わらない学校もあるが、独自の指導をしている学校が多い。国際バカロレア課程 (IB) に基づいた指導をするインターナショナルスクールもある。 (※注: public school は公立校という意味ではなく、富裕層の子たちが行く全寮制の私立校のこと。)

    我が家のように英語がほとんど使えない場合、第二言語としての英語指導 (学校によって呼び名が違うが、ESL、EFL、ESOL など) をやってくれる学校を探すことになる。公立校には非常に少ない。英語勉強するのと、英語勉強するのとでは、必要な英語スキルが全然違う。高校生くらいになると英検なら準1級くらいの実力がつかないと、まともに授業についていけない。ESL をやっている学校でも、高校2年生以上の場合はそれくらいの英語力がないと、入学を断られるか、1学年下げて最初の1年間は英語習得に注力するように言われることが多い。いろんな学校で、半年がんばれば後はついて行けますよ、とよく言われたのだが、実態は1年たっても、小学5年生も高校2年生も、授業が完全にわかるレベルにはまだまだ。個人差はあるだろうが。

    また親の方も、もし家族で英語を充分に使えるのが父親だけまたは母親だけの場合は、現地校に入れるのは相当の覚悟が必要だ。学校選びや入学の手続きだけでなく、学校が始まった後も、父母面談や、日々のちょっとした依頼ごとやトラブルなど、学校とのやりとりは全て英語を使える一人にかかってくる。仕事と両立させなければいけない場合は大変。しかし、苦労するだけの価値はあると思う。

    さて、どうやって現地校の情報を得るかだが、我が家の場合は、まず JOBA さんにお願いして、上に書いたような現地校をいくつか教えていただいた (メール・電話での一般相談は無料だが、それ以上は非会員だと有料。会社が法人会員になっていないか調べて見られるとよい)。また自分でも下記を使ってさらにいくつか学校をリストアップした。それ以降は、各校と何度もメールをやりとりして、学校案内を送っていただいたり、詳しいことを教えていただいた。

    • Directgov - Education and Learning
    • 英国政府の総合 Web サイトの中の教育関係ページ。"Schools (parents section)" の中の "Choosing a school" に、公立校の他、私立校についても、情報源へのリンクが充実している。
    • UK Independent Schools Directory
    • 私立校のディレクトリ。England, Scotland, Wales, Northern Ireland のどれかをクリックすると、それぞれの検索ページへ行ける。
    • BBC Education - League tables
    • 英国全国の学校の GCSE や A/AS の成績状況が見られるサイトなのだが、地区ごとの学校一覧としても使える。

今日のところはここまで。

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英国での運転

日本と同じ右ハンドルの左側通行だし、英国人は紳士で運転マナーがいいから、英国での運転は楽、というような記事を Web でもよく見かける。あながち間違いではないとは思うが、これから英国で運転してみようと考えている方々に対して、一概にそう言い切ってしまうのは、ちょっと危険ではないかな、と毎日英国で運転していて思う。

そこで、普通あんまり紹介されていない、英国で運転する上での注意事項を私なりにまとめてみた。

  • 英国人はマイペース

  • 英国のドライバーは、ゆっくりな方もマイペースなら、速い方もマイペース。日本と比べると、ゆっくり安全運転な人と、アグレッシブに飛ばす人との落差がずっと大きい。モーターウェイなど、制限速度以下で走っている人がたくさんいる一方で、100マイル/h はゆうに超えているだろうスピードで抜いていく人もかなりいる (モーターウェイの法定速度は70マイル/h)。前の遅い車を抜こうと車線変更しかけたら、後のもっと速い車が先に車線変更していた (しかもこのタイミングだと、後の車がミラーの死角に入ってしまいがち) などということがある。またコッツウォルズなど田舎へ行くと地元の人はものすごく飛ばすので、一緒について走ると慣れないこっちは危ない。

  • 英国人はマイペース その2

  • 日本人の感覚だと信じられない挙動をする。右折レーンから直進、左のレーンから右折などというのは普通 (特にラウンドアバウトの出口で多い)。道の反対側の歩道に知り合いをみかけてとつぜん急減速するとか、右折しかけて (たぶん間違いに気づいて) とつぜん直進レーンに戻ってくるとか、書き出すときりがない。また、道の右側に進行方向と逆向きに路側駐車する車も多いので (合法かどうかは、確認しようと思いながらいまだ確認していない...)、左に道も何かの入口もなにもないのに、いきなり対向車が目の前にウィンカーを出して右折してくるというのも、日本人にはびっくりする状況。なので、「だろう」運転は日本で運転する時以上に絶対禁物である。

  • 譲られ合い精神

  • 英国では、日本よりもずっと譲り合い精神が徹底している。ラウンドアバウトはそれが交通システムにまで昇華してしまった例だが、そこまでいかずとも、対向車線の右折車とか、脇道から入ってくる車だとかに、実にまめに道を譲る。それは大変いいことなんであるが、気をつけないといけないのは 譲ってもらえると思って突っ込んでくる 車が多いということ。そういうのに慣れていない我々は、対向車線や脇道などから注意がそれていることが多いので危ない。

  • 車幅感覚

  • 路上駐車が合法な道路が多いせいか、英国のドライバーの車幅感覚はものすごく鋭い。私は正直いって、日本にいる時はかなり車幅感覚に自信があったのだが、英国人には勝てないと思った。両側に路上駐車がびっしりで、対向車どうしすれ違うとたぶん隙間が 50cm づつくらいしか残っていない (実際計ってみられるとわかるが、あーもうギリギリ、だめっ、と思ったら残りはだいたい 50cm くらいである) ところを、速度も落とさず平然とすれ違う。特にすごいのがバスで、日本でも大型車のプロドライバーの車幅感覚は恐るべきものがあるが、ロンドンバスの運転手もすごい。部分的に路上駐車しているところを、対向してきたバスより先に行かせてもらおうと進んだら (おー、私も譲られ合い精神だ...)、待っていてくれると思ったバスがそのまま突っ込んできて恐い思いをする、というのはよくある話。道が狭くなっているところでは、できるだけ手前で待つのが懸命。

  • 歩行者

  • 歩行者もマイペースである。まず信号を守らない。というか、信号も横断歩道もないところを平気で渡る。片側二車線の幹線道路でもである。ここでも譲られ合い精神は生きていて、渡り始めたが勝ち、目の前に車が迫ろうが実に悠々と落ち着きはらって渡ってくれる。繁華街、駅やバス停の近くは、特に多いので注意。
  • 自転車

  • 自転車もマイペースである。道の左端から 1m 以上も離れたところを左右にふらふら振れながら悠々とゆっくり走っている自転車によくでくわす (そういう人ばっかりではないが)。安全に追い越せるだけの充分な道幅があるところまでは、ひたすらゆっくり後をついて走るしかない。

  • モーターバイク

  • 日本で言う自動二輪と原付。(バイクと言うと自転車を指すことが多い。) おおかたは、まともなライダーなんだけれども、特にデリバリ関係のモーターバイクは、後ろにくっついたかと思うやギリギリの隙間を前に割り込んでくるのが多い。あんた、それ、一瞬間違ったら、中央分離帯 に激突してたよ、と声に出そうになる。(英国の非幹線道路では、横断歩道など要所要所にだけ島のように中央分離帯が置いてあることが多い。追い越しで失敗すると激突する、というかたぶん追い越し抑止策なんだと思う。) なので、そういうのが後についたら、割り込める隙間を充分に作ってやること。

  • ラウンドアバウト

  • ラウンドアバウトの走り方のこつは、そのうち詳しく紹介するが、いちばん気をつけてほしいのは、ラウンドアバウトに入る前に意識して右側を見ることである。幹線道路の大きなラウンドアバウトは、こっちも身構えているからまだよい。危ないのは非幹線道路でアイランドがペイントしてあるだけのような小さなラウンドアバウト。我々日本人は日本の交差点感覚になり、直進する自分が優先と無意識に体が勘違いする上、自分の車線に近い側の左に注意が行きがち。右側に注意が行っていなくて、優先権がある右から来た車にヒヤリ、というのは英国に来てすぐの頃に何度も経験した。

いろいろ書いてしまったが、先に書いたように落差は大きいものの、平均すれば日本よりはマナーはいいし運転しやすい。気をつけないといけない勘どころが違うだけである。普段よく見ていなかった方角 (特に右側) も意識して見るようにすることがたぶんいちばんのポイント。

それと、まわりがマイペースなので、こっちもマイペースで走ればよい。危ないと思ったら速度を落とす・道を譲ることである。後の車に気をつかう必要もないし、あちらも気にしていない。

英国での運転を考えている方は、気後れせず、ぜひ楽しんでいただければと思う。

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10 Aug 2008

学校選び

英国に来るにあたって、いちばん手間と時間がかかったのが、子供の学校選びだった。

日本にいて得られる英国の情報は、学校関係に限らず、米国と比較して極端に少ない。例えば、今やってみた Google検索のヒット件数で見ると、

  • "アメリカ OR 米国"→79,500,000 "学校 アメリカ OR 米国"→21,500,000
  • "イギリス OR 英国"→ 2,520,000 "学校 イギリス OR 英国"→ 2,960,000
と一桁違うのがわかる。

海外子女教育振興財団JOBAでも相談にのっていただけるが、あくまでとっかかり。各国固有ないし各学校固有の詳しいかつ最新の情報は、自分で調べないとわからない。

学校や役所の Web サイトを見ても、前に書いた「聞かないと教えてくれない」英国人気質からか、通りいっぺんのことしか書いていなくて、詳しいことは電話なりメールなりで問い合わせてくださいとなっているところが多い。

英国の教育制度はフレキシブルで選択肢が多いので、決めるためにたくさん情報が必要だし、迷う時間もほしい。

現地公立校の新入生申し込みは、例えばロンドン周辺の場合 Greater London の全 borough 統一で、実際に入学する一年弱前の10月末(secondary school) や12月初(primary school)という早い時期に締切られてしまう。(途中編入も可能だが枠が限られてしまう。) 新入にしても編入にしても、住所が決まっていないと申し込みを受け付けてくれないのだが、こっちとしては学校を決めてから住む所を決めたい。

これからお子さんを連れて渡英される方には、特に現地校を選択肢に入れておられる方は、なによりも真っ先に学校について調査を始められるようにお勧めする。

これから何回かに分けて、学校選びのことを書いていきたい。

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アムステルダムの P+R

英国やヨーロッパ在住の方はともかく、日本からヨーロッパに旅行に来て車を運転される方はそんなに多くはないと思う。実際、右側通行の上に、ラウンドアバウトみたいに勝手の違う交通システムもあり、また国によってはアグレッシブなドライバーが多いところもあるから、決してお勧めはしない。

とはいえ、例えばオランダなら、前出のクレラー・ミュラー美術館キンデルダイクなど、車でないと不便なところも多いので、腕に覚えがある方は慎重にチャレンジされるのもよいと思う。

ただその場合でも、アムステルダムのような都心に車を乗り入れるのは、渋滞するし駐車場所に苦労するから、あまり気乗りがしない。アムステルダムにはそういう場合に便利なパーク・アンド・ライド (略して P+R) がある。(前フリが長い...)

普通なら1時間あたり€1.50~€2.00の駐車料金 (ちなみにこれがアムステルダム中央駅のそばだと€4.00以上する) が、24時間あたり€6.00 (最長96時間) になる上に市中心部までの公共交通機関の往復切符が2人分ついてくる。

また、公共交通機関乗り放題+美術館などが無料or割引になる I amsterdam Card (24時間券€33~) を買うと、P+R も無料で使える。車を P+R に入れた後、出すときまでにカードを買えばいいらしい。

使い方はちょっとだけ注意が必要。まず普通に入口の自動ゲートで駐車券をとって駐車場に入る。この時、ゲートでクレジットカード決済してはいけない。車を停めたら、駐車券を持って係員がいる窓口へ行き、Park and Ride にしてほしい旨を告げると、駐車券のバーコードをスキャンしてから前述の切符を2枚くれる。(正式には最大2枚もらえることになっているので、何枚欲しいか聞かれるかも。) 駐車料金は、車を出す時に、やはり窓口で支払うが、その際、さきにもらった切符に、使った証拠の乗車スタンプが往復とも押してあること。でないと P+R 扱いにならない。

場所は、市の北西(Sloterdijk駅)、南西(Olympic Stadium)、北東(Zeeburgereiland)、南東(Amsterdam ArenA) の四ヵ所。P+R のロゴが目印。私の場合、ホテルがスキポール空港のそばだったので、南西の Olympic Stadium を使った。

詳しい場所や料金の最新情報は アムステルダム市公式ページで、"Or pick a P+R garage" から目指す場所を選び右の "View" をクリックすればそれぞれの詳細情報が見られる。さらにそのページで "How does P+R work?" の "Click here" をクリックすると、使い方の詳しい説明もある。

通常料金€2.00/時間のところなら、結果的に3時間以内しか停めなかった場合に料金がどうなるのか気になったが、窓口の係員と私の非ネイティブどうしの英語では質問の意図が伝わらず答えはわからずじまいだった...

(上記の料金などは本記事ポスト時点の情報。最新情報は各自別途ご確認いただきたい。)

アムステルダムのトラム (路面電車)

7 Aug 2008

水の都

で、こちらが本物のアムステルダム。

ちょうど行った日がとても天気がよかったせいもあるが、運河が縦横に整然と走り、緑も多くて、「瑞々しい」という言葉がぴったりくる街だなと思った。

瑞々しいアムステルダムの街
河幅が狭くても空に開けている

同じ「水の都」と呼ばれる街でも、アムステルダムとイタリアのヴェネツィアとではずいぶん違うなと思う。アムステルダムは運河の幅も比較的広く両岸に並木が植わっていて、空に向かって開けている感じがするけれども、ヴェネツィアは大部分運河の幅が狭く両岸に家が迫っていたり、幅の広い大運河あたりでもなぜかある種の人間臭さというか猥雑さが漂う。で、その猥雑さがかなりヴェネツィアの魅力になっているように思う。大阪と似てるからかな。

猥雑さ漂うヴェネツィア
両岸に家が迫る

というわけで、アムステルダムの紹介は以上 (あれ?)

アムステルダムの街並

オランダシリーズ第三弾はアムステルダムの街並み。

って、もうお気づきだと思うが、これ両方ともミニチュアの模型。ハーグ (Den Haag) にあるマドローダムである。

オランダ各所の街並みや建造物が 25分の1 の模型で再現されている。細かいディテールや街の表情までよく作り込んであるし、電車やトラムや船が縦横に走っているし、実は園内は無茶苦茶広いわけではないのだが、一日見てまわっても飽きない。そこここにユーモアを散りばめてあるので、目を凝らしてそういうのを見つけてまわるのも楽しい。

6 Aug 2008

キンデルダイク・エルスハウトの風車網

オランダシリーズ第二弾は、世界遺産「キンデルダイク・エルスハウトの風車網」

キンデルダイクには、かつてはオランダのそこら中で見られただろう光景が残されている。見渡す限りの緑の草原にこれだけの数の風車を一望するのは圧巻。

もちろん、国土の1/4が海面下にあるオランダの、水との戦いに思いを馳せないわけにはいかないのだけれど。

風車の中の見学もできる (現時点で大人€3.50)。ロッテルダムからバスで40分、またはボートツアーもあるそうだ。詳しくは キンデルダイクの公式ページ で。

値下がり

ペトロールが値下がりした。

一年前に来た時は 100p/litre を切ってたのがどんどんどんどん値上がりしてピーク時には 120p ちょっと。それが今日入れたやつは 114.9p だった。今まで多少の上下や店によって差があったけれど、"4" という数字は久しぶりに見た。まだまだ高いけど。

もっとも、日本ではもっと激しい値上がりで、高い高いと思っていた英国の価格と今や肩を並べるほどのようで、こればっかりは世界水準に追いついてほしくないもんである。

ところで上で書いたように、英国のガソリン (と言わないとどうしても違和感が...) の価格表示はどの店も xxx.9 になっている。日本でよくある \x,980 とかと同じ発想なんだけれど、見事に判で押したように例外なく同じ。xxx.8 とかいう店があってもいいと思うのだがみんな同じ。

そういうところは右に習えのくせに、肝心のその上の桁ときたら同じ路線の 100m と離れていない店どうしで 2~3p の差があるのは普通。しかも高い方の店にもそれなりに客が入っている。店も客も価格に敏感な日本ではあんまり見かけない光景で、このあたりにも英国人の鷹揚さを見る気がする。

売り手も鷹揚なら買い手も鷹揚だから成り立っているんだろうな。そう考えると、1円の差にカリカリ神経を尖らせている日本と、どっちが幸せなのかちょっと考え込んでしまう。

4 Aug 2008

Van Gogh の発音

そういえば、Van Gogh の発音は (無理にカタカナで書くと)

  • 米: ヴァン ゴー
  • 英: ヴァン ゴフ

だったりする。英国英語の方が、元のオランダ語に近いようだ。

ゴッホ (オランダ)

英国以外のヨーロッパ情報第一弾。

オランダといえばゴッホ? ゴッホ作品を見るならここ、という美術館を紹介する。

  1. クレラー・ミュラー美術館 (Kröller-Müller Museum)
  2. アムステルダムの東南東約80km、ホーヘ・フェルウェ (Hoge Veluwe) 国立公園の自然たっぷりの中にある。アムステルダムから、車か、鉄道とバスを乗り継いで2時間以上と、とても不便なところにあるのだが、そのぶん都会の喧騒と人込みから開放されてほんとうにゆっくり作品を鑑賞できる。

    夜のカフェテラス糸杉と星月夜アルルの跳ね橋 などがここに収蔵されている。他にルノアール、モネなども。日本でも時々あるゴッホ展などの特別展のために他に貸し出されていることもあるので注意。

    アムステルダムから車の場合は、Otterlo の町はずれの国立公園の門に車を置いて、そこから無料のレンタル自転車で15分。これがなかなか気持ちよい。電車→バスだと、Otterlo の街でバスからバスに乗り換えることになるが、前述の門を通りすぎて美術館のそばまで入ってくれるようだ。

    詳しい行き方は美術館の Web サイト参照 (←分かりにくいところにあるので直リンクしておく)。 また オランダ観光局の Web サイトに簡単な日本語の説明がある

    自転車で美術館へ
    森の中にある美術館の入口
  3. ゴッホ美術館 (Van Gogh Museum)
  4. ゴッホの来歴と人となりを知りたいならこちら。作品が年代順に、その時期のゴッホの生きざまの解説とともに、展示されていてわかりやすい。

    アムステルダム市内にあるので行きやすい。

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3 Aug 2008

Thames Ditton Miniature Railway

キッズネタが続いて恐縮だがタイムリーなので...

鉄道発祥の地英国では、保存鉄道や模型クラブの一般公開など、鉄道関係の見どころには事欠かない。

Thames Ditton Miniature Railway、正式には Malden and District Society of Model Engineers Ltd. は、70年の歴史を持つ模型鉄道クラブだそうだ。その名の通り Hampton Court にほど近い Thames Ditton のレイアウトで、ほんとに石炭を焚いて走る模型蒸気機関車 (Live Steam) を走らせている。

イースターから10月までの間は、毎月第一日曜の午後に一般公開 (Open Day) をやっている。8月はこの週末なので、お近くで時間がある方は行って見られては。

寒そうに見えるが 2008年4月 の Open Day の様子
この日は朝から雪が降った...
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2 Aug 2008

花火

日本は花火の季節のようだ。

英国人も花火 (fireworks) は好きだ。町に一軒は (は大げさかな...) 花火専門店がある。ほぼ毎夜どこかでどーんぱちぱちと打ち上げていて、特に週末は盛り上がる。 に。

下の写真は去年の11月に撮ったもの。英国の花火シーズンは、10月ころから徐々に盛りあがり始め、10月末のハロウィンと11月5日の Guy Fawks Night でピークを迎えるかと思いきや、そのままクリスマスと New Year Countdown に向かって盛り上がり続ける。

Guy Fawks Night というのは、16世紀にカトリックを弾圧していた国王の爆殺未遂事件があり、その実行犯だった Guy Fawks の人形を焚き火にくべて焼く。日本で例えると、石川五右衛門を釜茹にするお祭りで日本全国津々浦々毎年盛り上がっているようなもんで、いまだによくわからないお祭り。下右はその焚き火。

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LEGO Store

英国には LEGO Store が三店舗あるが、ロンドンにいちばん近いのは Bluewater 店。(LEGOLAND Windsor の中にもショップがあるけど...)

LEGO のいろんなキットの品揃えがよくて安いだけなら巨大 Toys*Us でもこと足りるんだけど、LEGO Store のいいのは、Pick-a-brick。普通ならキットの中にちょっとしか入っていない、変わった色のブロックや特殊部品をばら買いできる。カップにいっぱい好きな物を好きなだけ詰め込んで、小カップ(→)が6ポンド、大カップが11ポンド。あと、ミニフィギュアも、好きなパーツを組み合わせて、1体が1ポンド、6体まとめると5ポンド。

LEGO Store の天井は巨大 LEGO brick!
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1 Aug 2008

英国移動術-Journey Planner

先日ロンドンバスの乗り方を書いた時に、一瞬触れたのだが、TFL (ロンドン交通局) の Web サイトには Journey Planner というルート探索機能があって、これがなかなかすぐれもの。
  • 出発地/目的地は、地下鉄/鉄道の駅やバス停の他、名所 (Place of Interest)、住所、ポストコード (郵便番号) で指定できる。
  • ちなみに英国では、ポストコード ("SW1A 2AA" みたいなやつ) でかなりピンポイントに場所を絞り込めるので、わかっているとなにかと便利。
  • 駅やバス停留所までの道順だけでなく、なんと徒歩だけのルートや、自転車ルートまで探索してくれる。
  • 探索結果は、ルート地図を PDF でダウンロードできる。
一例として、Camden Lock Market から Baker Street 駅まで歩いて行ってみよう。(ちと設定が無理やりだが(^_^;))

Journey Planner に行って、"From" と "Travelling to..." (ああ、ここにも英国スペリングが(^_^;)) に出発地と目的地を入力する。Camden Lock Market は "Place of Interest" のラジオボタンを選択。Baker Street は "Station or stop in: London" でいい。

その下の出発(または到着)日時を適当に設定したら、ちょっと下へスクロールして、自転車のアイコンがある "Cycle" のチェックボックスをティック。さらにスクロールして、"I don't want to walk for longer than" に適当に 60 minutes くらいの値を設定する。

この状態で "Search" ボタンをクリックすると、次の画面で、地名を複数候補から選ばされる場合もあるが、そのときは適切なのを選んで先に進むと、探索結果の一覧がずらららっと8つくらい表示される。ちゃんと、徒歩ルート、自転車ルートも入ってるはず。

ここで、それぞれの "View" ボタンか、複数まとめて見たければ "View Selected" ボタンをクリックすると、駅名や区間時間が入った詳細が表示される。右に並んでいる PDF アイコンをクリックすれば、駅/バス停ならそこまでの道順、徒歩/自転車ルートなら全ルートの PDF 地図が、別窓に出る。

徒歩ルートと自転車ルートが微妙に違うのは、自転車の場合、車が多くて危ない道路を避けてくれているようである (事実不明)。

最初の設定画面をご覧になってわかるように、他にもきめ細かな条件が設定できるので、いろいろ試してみていただければと思う。

なお、National Rail の Web サイト にも Journey Planner があって、英国中の鉄道ルートが探索できる。こちらは駅から駅までの探索だけだが、運賃もわかるのが便利。

ときに、先日バス停を探すのに面倒な手順を紹介したが、よく考えたら TFL の Journey Planner を使えば、一発でバス停の場所もわかるのであった。失礼しました(_ _)

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