31 Dec 2008

年越し

今現在(UK時間2008年12月31日午後9時半頃)、日本は年が明けたが、英国はまだ大晦日。昨年から我が家の大晦日は、午後3時頃、ロケーションフリーで紅白歌合戦と行く年来る年を見ながら一回目の年越しをし、午前0時頃、ご近所の花火の音が賑やかな中、もう一度年越しを迎えている。

こうやって時差を目の当たりにすると、年越しという一大年中行事も、何かちっぽけなことに思えてくる。

ご近所の日本人との忘年会で、どういうはずみか「日本人って、まだまだグローバルじゃないよねー」という話になった。韓国とか台湾とか、アジアの他の国の人たちは、始めっから世界を視野に入れて物事を始めるけれども、日本人はとりあえず日本国内だけで物事を始めて、それが一段落ついてから、さて世界に出て行こうか、とやっていることが多いように思う。(始めから世界を見ていた日本人や、日本のよいところが世界に広まったような例外は、もちろんあるが)。

瑣末な話だが、たとえばこちらで電気製品を買うと、ついてくるマニュアルはたいてい少なくとも4カ国語くらいで書かれている。PCのソフトは、インストール時に言語を選択できたり、よくできているソフトだと Windows の言語設定を見て自動的に言語を選んでくれる。こっちで買ったソフトをインストールしたら日本語で立ち上がってきたりするので、結構びっくりして感心する。

まぁ、そもそも、英国で街を歩いていても、実に多様な民族の人とすれ違う。生粋の(?)英国人などめったにお目にかかれない(笑)。そういう環境や歴史がなせる技だとしても、やっぱり、そういう「始めから世界を見る」ところは、日本人ももっと身につけないと、ビジネスやそのほかいろいろなところで行き詰まってくると思う。

というわけで、2009年が、日本人のほんとうのグローバル化元年になることを願って、謹賀新年。

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29 Dec 2008

Google 依存症

公私ともになんだかんだとあって、なんと4カ月も blog をアップデートできなかった。「なんだかんだ」の内には、旅行とかも含まれているのであるが... もうひとつ、4カ月の間にちょっとした変化だったのが、Google 依存症が酷く(?)なったことだ。

もともと Search と Maps は、それぞれ評価版だった頃からずっとお世話になっているし、最近 Finance もよく見る(為替レートだけだけど) が、それ以外のサービスはあんまり使っていなかった。

ところが、長いこと悩まされていた大量の迷惑メールの対策に Google Mail を使ってみた (これはそのうち詳しく書くつもり) のをきっかけに、芋づる式に Groups や Picasa Web を使いだして、挙げ句の果てに、やっぱり迷惑コメントに悩まされていた Blog も、Blogger (Blogspot) に引っ越してしまった。

まぁ、これで状況が改善するかどうかは、もうしばらく使ってみないとわからないが、少なくとも Google と運命共同体度が着実に強まったのは確か。うーん....

21 Aug 2008

Richmond Park で一輪車

同じ狭小島国でも、日本と違って山地がほとんどなく平地面積が断然広いので、土地があり余って(?) いる英国。ロンドンのど真ん中のセントラルパークも相当広大だし、どこの街にもコモンと呼ばれる広~い芝生がそこここにある。

それでも、ロンドン都心から目と鼻の先に、こんな広大な、ほとんど自然の野山のような場所があるのには、初めて見たときはびっくりした。関東で言うと、川崎の生田緑地とか葛飾区の水元公園とかと同じくらいの距離にあるが、面積は 10倍。

ほとんど自然の野山
高低差のあるふたつの池が不思議な雰囲気

この広い広い Richmond Park で、なんでわざわざ一輪車なんだ。まぁ、好きなんだからいいか。というわけで、本来の目的だったはずのサイクリングは早々に切り上げて、でこぼこ地面で乗れるほど上手ではないので、Pembroke Lodge 前の広場へ。

両側のフェンスが一輪車乗り場みたいだが...

うちの子が通っていた日本の小学校では、学校に一輪車が2~30台あって休憩時間に自由に乗っていいことになっていたので、学校の半分くらいの子は普通に一輪車に乗れた。うちからちょっと離れた小金井公園には専用の一輪車乗り場があったくらいだから、うちの学校だけではなかったんだと思う。我が家でも、上の子も下の子も (半泣きで練習した時期もちょっとあったが)、楽しんで乗っていた。(ちなみに上の写真の一輪車がピンクなのは上の女子のおさがりだから。)

実は今回が初めてではないのだが、英国でもそんな感覚で公園で一輪車に乗っていたら、まわりからすごい反応をされてしまった。口をぽかんと開けて見つめるなんていうのは普通。"Oh my god!" と言われたのにはこっちが驚いたがそれも一度や二度ではない。そりゃ英国じゃ普通じゃないかもしれないが、そこまで強烈にびっくりしなくてもいいじゃないかー。

家業がサーカスで児童就労させてるんじゃないか、なんて思われてるんじゃないか、などと妙な心配をちょっとしながら、でも好きだからまたどこかで乗るだろうな。

Richmond Park の公式 Web ページはこちら。

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20 Aug 2008

Google Street View

話題の Google Street View。海外在住者にとっては、たまたまタイミング的に、しばらく帰っていない日本の様子が手にとるように見られて、おー、こんなところにこんなのができたのか、てな具合に楽しめるのであるが、そうしょっちゅう写真が更新されるわけではないだろうから、まぁ、それも今だけ。

プライバシーに関して議論がかまびすしいが、便利さとの折り合いをどこでつけるかは、なかなか難しいと思う。不特定多数に、ここ (というか「これ」) が私の自宅、とわかってしまうのはセキュリティ面で心配だし、たまたまうちは変なものが写ってなかったからよかったものの、世界に公開されたくないものが写ってしまった方にとっては、じょーだんじゃないことだと思う反面、例えば初めてのお客を案内したりとかいう場合に、すごく便利だとも思う。

ちなみに、日本に残してきた自宅を見てみたら、表札がばっちり読める状態。正直、まぁ別にいいか、と思ったのだが、どうなるかと興味がむらむらと沸いてしまって、「不適切な画像を報告する」をやってみた (Street View ウインドウの右上にある「ヘルプ」の中にある)。「表札が読めるのでぼかしてください」と書いて出したら....

こうなってしまった。うーん、表札をぼかしてくれるだけでよかったんだけどなー。

ちなみに、報告を出してから、毎日チェックしたわけではないので正確にはわからないが、5日後に見に行ったら既にこの状態になっていた。なかなか素早い対応、と思ってしまったのは英国慣れしてしまったのだろうか、と妙なところで英国ネタ化。

12 Aug 2008

英国の教育

むろんそれを期待して現地校を選択したのだが、期待以上だったのが、その指導方針だ。当然学校によって違いはあるだろうが、これから書くことは、おそらく英国に限らず米国など他の国も含め普遍的にあてはまると思う。

  • 自分で考えることを重視

  • 重視されているというより、当然自明あたりまえのことと考えられている、と言った方がいいかもしれない。考えること、書いたり発表したりすることは、低学年のときから繰り返し繰り返しやらされる。

    例えば、Year10 (日本の高校1年生相当) の歴史のエッセイ (小論文) の課題が "How fair was the Treaty of Versailles?" (ベルサイユ条約はどれほど公正だったか?) とか、"Why did the League of Nations fail?" (国際連盟はなぜ失敗したか?) とかである。両方とも、歴史家の間でも諸説あって、したがって正解はない。自分で資料を漁って史実の背景を調べ、その因果関係を考察して自説をたて、根拠を示しつつ説得力を持って説明しなければいけない。当然、採点基準は内容の正誤ではなく、調査・考察・報告の質が問われる。言っていることが間違っていてもいいから (というかそもそも正解がない)、ちゃんと調べてちゃんと考えてちゃんと主張した方が評価が高い。

    こういうエッセイを週にひとつづつくらい書く、というのが授業の中心である。史実の解説もやるが、淡々と丸覚えするというようなことはしない。各時代それぞれの政治・宗教・文化を全部網羅的に取り扱う、というようなこともしない。史実はあくまでその先で「考える」ためのネタにすぎないし、だから、全部網羅的に学ぶ必要もないというわけだ。

    歴史に限らず、知識は調べ方さえ身についていれば、後で調べれば得られる。知識そのものを学ぶのではなく、むしろ、知識をどう調べ、どう取り扱い、どう考えるかということは、訓練しないと身につかないので、そこを徹底的に鍛えてもらった方が、よほど後で役に立つし、やっている方も丸覚えなんかよりはよっぽど面白いと思う。

    余談だが、上の課題はふたつとも、Google で検索すると相当な件数がヒットする。決して特別ではなくありきたりな課題のようだ。もっともこの課題のエッセイの採点とか販売とかする商売があるので、英国人や米国人の生徒にとっても、重いことは重いらしい。

  • 考えたことを主張することを重視

  • 当然考えるだけではなくて、考えたことを外に向かって発信しなければいけない。

    授業では、発言しないと「授業に参加していない」と言われてしまう。発言したい人は挙手をして先生にあてられてからしゃべる、というようなお行儀のよいやり方ではない。意見のある人はどんどん発言する。ブレーンストーミングとか、議長がいない普通の会議と同じ。そう。外国人とやると我々日本人は発言する隙をなかなかつかめないあれである。

    エッセイは方法論からして定式化されていて、例えば introduction, Thesis statement, paragraph 1, ..., conclusion, evaluation という構造は普遍的に決まっている。「起承転結」よりはずっと具体的だし、そこは定式通りでいいから中身に何を書くか考えなさいというわけだ。エッセイを書くだけでなく、プレゼンテーションすることも多い。

  • プロジェクトに取り組む

  • 研究でも調査でも創作でも社会活動でもよいのだが、テーマを決め計画をたて必要なものを手配するところから全部自分で考えてやる「プロジェクト」に、半年から一年かけて取り組むことをよくやる。

    すごい子になると、学校中を巻き込んで身体障碍者支援の一大キャンペーンをやったり、地元の公共交通機関改善策を考えて地元の役所に提案したりする。

    長期に渡る取り組みなので、進捗管理はしっかりやらないといけないし、不測の事態に対して計画の見直しをすることもある。

    ここでも評価は、いかにうまくプロジェクトを運営したか、さらにその結果自分がどれだけ成長したか、というところをいちばん問われる。最終的な作品や結果の善し悪しは一応評価されるがあくまで二の次。仮に結果が失敗だっとしても、ちゃんと原因分析と今後に向けた反省があれば評価が下がることもない。逆に、いくら作品の出来が素晴らしくても一夜漬けでやっつけたのは評価が低い。

こうやって見てみると、ビジネス上で我々日本人が外国人と比べて下手くそなことが多い、論理思考・批判的思考とか、自分の考えを主張して理解・合意を得ることとか、企画と推進・起業と経営とか、そういうことに関して、彼らは子供のころから鍛えられているのだということがわかる。一朝一夕の社員教育や OJT なんかで太刀打ちできないのも頷ける。学校の勉強が社会に出てからいったい何の役にたつの? とはよく聞く疑問だが、どうやら英国人や米国人はそういう疑問の持ちようもないようだ。

こういう教育に、たとえ数年という短期間でも触れられるのは、土台もなしに飛び込んで本人は大変だし短期間に習得しきれるとも思っていないけれども、やっぱり得難い貴重な経験だと思う。

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11 Aug 2008

学校選び 2: 日本人学校or現地校

英国に限らず、海外で子供の学校を選ぶとき、まず悩むのが、日本人学校にするか、現地校にするか。折角海外に住むのだから、現地校で得難い経験をしてほしいと思う一方、現地校は子も親もものすごい負担だし、帰国したときに日本の教育から落ちこぼれないかも心配。我が家は悩んだ結果、現地校にしたのだが。以下、英国での学校選びの一助になれば幸い。

  • 日本人学校

  • 日本の教育指導要領に準拠した指導が行われる。ただし、各校とも立地を活かして、英語教育や現地教育課程を一部取り入れるなど独自の工夫をしているので、現地校ほどではないにせよ、海外ならではの経験もできる。

    英語の習得は、やはり現地校生ほどは期待できない。

    帰国後に高校や大学を受験する場合、帰国生枠の対象にはならないのが普通。

    ロンドン近辺にしかないので、任地や居住予定地が通学範囲内か、または入寮できる場合はよいが、そうでない場合は残念ながら選択肢から外さざるを得ない。 日本人が多く居住するロンドン西方の Acton/Ealing 地区にあるロンドン日本人学校 (小学部と中学部のみ。)、それよりさらに西、ウインザーの近くにある帝京ロンドン学園 (高等部のみ。寮あり。)、ロンドンのずっと南西のウエストサセックスにある立教英国学院 (小学部(5,6年生)、中学部、高等部がある。全寮制。) の三校。

  • 現地校

  • 現地校とひとことで言っても多種多様。公立校 (state school) の場合でも、進学に重点を置く学校と、技能・職能に重点を置く学校がある。私立校 (independent school) は英国ではかなりの自由裁量が認められているので、公立と変わらない学校もあるが、独自の指導をしている学校が多い。国際バカロレア課程 (IB) に基づいた指導をするインターナショナルスクールもある。 (※注: public school は公立校という意味ではなく、富裕層の子たちが行く全寮制の私立校のこと。)

    我が家のように英語がほとんど使えない場合、第二言語としての英語指導 (学校によって呼び名が違うが、ESL、EFL、ESOL など) をやってくれる学校を探すことになる。公立校には非常に少ない。英語勉強するのと、英語勉強するのとでは、必要な英語スキルが全然違う。高校生くらいになると英検なら準1級くらいの実力がつかないと、まともに授業についていけない。ESL をやっている学校でも、高校2年生以上の場合はそれくらいの英語力がないと、入学を断られるか、1学年下げて最初の1年間は英語習得に注力するように言われることが多い。いろんな学校で、半年がんばれば後はついて行けますよ、とよく言われたのだが、実態は1年たっても、小学5年生も高校2年生も、授業が完全にわかるレベルにはまだまだ。個人差はあるだろうが。

    また親の方も、もし家族で英語を充分に使えるのが父親だけまたは母親だけの場合は、現地校に入れるのは相当の覚悟が必要だ。学校選びや入学の手続きだけでなく、学校が始まった後も、父母面談や、日々のちょっとした依頼ごとやトラブルなど、学校とのやりとりは全て英語を使える一人にかかってくる。仕事と両立させなければいけない場合は大変。しかし、苦労するだけの価値はあると思う。

    さて、どうやって現地校の情報を得るかだが、我が家の場合は、まず JOBA さんにお願いして、上に書いたような現地校をいくつか教えていただいた (メール・電話での一般相談は無料だが、それ以上は非会員だと有料。会社が法人会員になっていないか調べて見られるとよい)。また自分でも下記を使ってさらにいくつか学校をリストアップした。それ以降は、各校と何度もメールをやりとりして、学校案内を送っていただいたり、詳しいことを教えていただいた。

    • Directgov - Education and Learning
    • 英国政府の総合 Web サイトの中の教育関係ページ。"Schools (parents section)" の中の "Choosing a school" に、公立校の他、私立校についても、情報源へのリンクが充実している。
    • UK Independent Schools Directory
    • 私立校のディレクトリ。England, Scotland, Wales, Northern Ireland のどれかをクリックすると、それぞれの検索ページへ行ける。
    • BBC Education - League tables
    • 英国全国の学校の GCSE や A/AS の成績状況が見られるサイトなのだが、地区ごとの学校一覧としても使える。

今日のところはここまで。

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英国での運転

日本と同じ右ハンドルの左側通行だし、英国人は紳士で運転マナーがいいから、英国での運転は楽、というような記事を Web でもよく見かける。あながち間違いではないとは思うが、これから英国で運転してみようと考えている方々に対して、一概にそう言い切ってしまうのは、ちょっと危険ではないかな、と毎日英国で運転していて思う。

そこで、普通あんまり紹介されていない、英国で運転する上での注意事項を私なりにまとめてみた。

  • 英国人はマイペース

  • 英国のドライバーは、ゆっくりな方もマイペースなら、速い方もマイペース。日本と比べると、ゆっくり安全運転な人と、アグレッシブに飛ばす人との落差がずっと大きい。モーターウェイなど、制限速度以下で走っている人がたくさんいる一方で、100マイル/h はゆうに超えているだろうスピードで抜いていく人もかなりいる (モーターウェイの法定速度は70マイル/h)。前の遅い車を抜こうと車線変更しかけたら、後のもっと速い車が先に車線変更していた (しかもこのタイミングだと、後の車がミラーの死角に入ってしまいがち) などということがある。またコッツウォルズなど田舎へ行くと地元の人はものすごく飛ばすので、一緒について走ると慣れないこっちは危ない。

  • 英国人はマイペース その2

  • 日本人の感覚だと信じられない挙動をする。右折レーンから直進、左のレーンから右折などというのは普通 (特にラウンドアバウトの出口で多い)。道の反対側の歩道に知り合いをみかけてとつぜん急減速するとか、右折しかけて (たぶん間違いに気づいて) とつぜん直進レーンに戻ってくるとか、書き出すときりがない。また、道の右側に進行方向と逆向きに路側駐車する車も多いので (合法かどうかは、確認しようと思いながらいまだ確認していない...)、左に道も何かの入口もなにもないのに、いきなり対向車が目の前にウィンカーを出して右折してくるというのも、日本人にはびっくりする状況。なので、「だろう」運転は日本で運転する時以上に絶対禁物である。

  • 譲られ合い精神

  • 英国では、日本よりもずっと譲り合い精神が徹底している。ラウンドアバウトはそれが交通システムにまで昇華してしまった例だが、そこまでいかずとも、対向車線の右折車とか、脇道から入ってくる車だとかに、実にまめに道を譲る。それは大変いいことなんであるが、気をつけないといけないのは 譲ってもらえると思って突っ込んでくる 車が多いということ。そういうのに慣れていない我々は、対向車線や脇道などから注意がそれていることが多いので危ない。

  • 車幅感覚

  • 路上駐車が合法な道路が多いせいか、英国のドライバーの車幅感覚はものすごく鋭い。私は正直いって、日本にいる時はかなり車幅感覚に自信があったのだが、英国人には勝てないと思った。両側に路上駐車がびっしりで、対向車どうしすれ違うとたぶん隙間が 50cm づつくらいしか残っていない (実際計ってみられるとわかるが、あーもうギリギリ、だめっ、と思ったら残りはだいたい 50cm くらいである) ところを、速度も落とさず平然とすれ違う。特にすごいのがバスで、日本でも大型車のプロドライバーの車幅感覚は恐るべきものがあるが、ロンドンバスの運転手もすごい。部分的に路上駐車しているところを、対向してきたバスより先に行かせてもらおうと進んだら (おー、私も譲られ合い精神だ...)、待っていてくれると思ったバスがそのまま突っ込んできて恐い思いをする、というのはよくある話。道が狭くなっているところでは、できるだけ手前で待つのが懸命。

  • 歩行者

  • 歩行者もマイペースである。まず信号を守らない。というか、信号も横断歩道もないところを平気で渡る。片側二車線の幹線道路でもである。ここでも譲られ合い精神は生きていて、渡り始めたが勝ち、目の前に車が迫ろうが実に悠々と落ち着きはらって渡ってくれる。繁華街、駅やバス停の近くは、特に多いので注意。
  • 自転車

  • 自転車もマイペースである。道の左端から 1m 以上も離れたところを左右にふらふら振れながら悠々とゆっくり走っている自転車によくでくわす (そういう人ばっかりではないが)。安全に追い越せるだけの充分な道幅があるところまでは、ひたすらゆっくり後をついて走るしかない。

  • モーターバイク

  • 日本で言う自動二輪と原付。(バイクと言うと自転車を指すことが多い。) おおかたは、まともなライダーなんだけれども、特にデリバリ関係のモーターバイクは、後ろにくっついたかと思うやギリギリの隙間を前に割り込んでくるのが多い。あんた、それ、一瞬間違ったら、中央分離帯 に激突してたよ、と声に出そうになる。(英国の非幹線道路では、横断歩道など要所要所にだけ島のように中央分離帯が置いてあることが多い。追い越しで失敗すると激突する、というかたぶん追い越し抑止策なんだと思う。) なので、そういうのが後についたら、割り込める隙間を充分に作ってやること。

  • ラウンドアバウト

  • ラウンドアバウトの走り方のこつは、そのうち詳しく紹介するが、いちばん気をつけてほしいのは、ラウンドアバウトに入る前に意識して右側を見ることである。幹線道路の大きなラウンドアバウトは、こっちも身構えているからまだよい。危ないのは非幹線道路でアイランドがペイントしてあるだけのような小さなラウンドアバウト。我々日本人は日本の交差点感覚になり、直進する自分が優先と無意識に体が勘違いする上、自分の車線に近い側の左に注意が行きがち。右側に注意が行っていなくて、優先権がある右から来た車にヒヤリ、というのは英国に来てすぐの頃に何度も経験した。

いろいろ書いてしまったが、先に書いたように落差は大きいものの、平均すれば日本よりはマナーはいいし運転しやすい。気をつけないといけない勘どころが違うだけである。普段よく見ていなかった方角 (特に右側) も意識して見るようにすることがたぶんいちばんのポイント。

それと、まわりがマイペースなので、こっちもマイペースで走ればよい。危ないと思ったら速度を落とす・道を譲ることである。後の車に気をつかう必要もないし、あちらも気にしていない。

英国での運転を考えている方は、気後れせず、ぜひ楽しんでいただければと思う。

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10 Aug 2008

学校選び

英国に来るにあたって、いちばん手間と時間がかかったのが、子供の学校選びだった。

日本にいて得られる英国の情報は、学校関係に限らず、米国と比較して極端に少ない。例えば、今やってみた Google検索のヒット件数で見ると、

  • "アメリカ OR 米国"→79,500,000 "学校 アメリカ OR 米国"→21,500,000
  • "イギリス OR 英国"→ 2,520,000 "学校 イギリス OR 英国"→ 2,960,000
と一桁違うのがわかる。

海外子女教育振興財団JOBAでも相談にのっていただけるが、あくまでとっかかり。各国固有ないし各学校固有の詳しいかつ最新の情報は、自分で調べないとわからない。

学校や役所の Web サイトを見ても、前に書いた「聞かないと教えてくれない」英国人気質からか、通りいっぺんのことしか書いていなくて、詳しいことは電話なりメールなりで問い合わせてくださいとなっているところが多い。

英国の教育制度はフレキシブルで選択肢が多いので、決めるためにたくさん情報が必要だし、迷う時間もほしい。

現地公立校の新入生申し込みは、例えばロンドン周辺の場合 Greater London の全 borough 統一で、実際に入学する一年弱前の10月末(secondary school) や12月初(primary school)という早い時期に締切られてしまう。(途中編入も可能だが枠が限られてしまう。) 新入にしても編入にしても、住所が決まっていないと申し込みを受け付けてくれないのだが、こっちとしては学校を決めてから住む所を決めたい。

これからお子さんを連れて渡英される方には、特に現地校を選択肢に入れておられる方は、なによりも真っ先に学校について調査を始められるようにお勧めする。

これから何回かに分けて、学校選びのことを書いていきたい。

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アムステルダムの P+R

英国やヨーロッパ在住の方はともかく、日本からヨーロッパに旅行に来て車を運転される方はそんなに多くはないと思う。実際、右側通行の上に、ラウンドアバウトみたいに勝手の違う交通システムもあり、また国によってはアグレッシブなドライバーが多いところもあるから、決してお勧めはしない。

とはいえ、例えばオランダなら、前出のクレラー・ミュラー美術館キンデルダイクなど、車でないと不便なところも多いので、腕に覚えがある方は慎重にチャレンジされるのもよいと思う。

ただその場合でも、アムステルダムのような都心に車を乗り入れるのは、渋滞するし駐車場所に苦労するから、あまり気乗りがしない。アムステルダムにはそういう場合に便利なパーク・アンド・ライド (略して P+R) がある。(前フリが長い...)

普通なら1時間あたり€1.50~€2.00の駐車料金 (ちなみにこれがアムステルダム中央駅のそばだと€4.00以上する) が、24時間あたり€6.00 (最長96時間) になる上に市中心部までの公共交通機関の往復切符が2人分ついてくる。

また、公共交通機関乗り放題+美術館などが無料or割引になる I amsterdam Card (24時間券€33~) を買うと、P+R も無料で使える。車を P+R に入れた後、出すときまでにカードを買えばいいらしい。

使い方はちょっとだけ注意が必要。まず普通に入口の自動ゲートで駐車券をとって駐車場に入る。この時、ゲートでクレジットカード決済してはいけない。車を停めたら、駐車券を持って係員がいる窓口へ行き、Park and Ride にしてほしい旨を告げると、駐車券のバーコードをスキャンしてから前述の切符を2枚くれる。(正式には最大2枚もらえることになっているので、何枚欲しいか聞かれるかも。) 駐車料金は、車を出す時に、やはり窓口で支払うが、その際、さきにもらった切符に、使った証拠の乗車スタンプが往復とも押してあること。でないと P+R 扱いにならない。

場所は、市の北西(Sloterdijk駅)、南西(Olympic Stadium)、北東(Zeeburgereiland)、南東(Amsterdam ArenA) の四ヵ所。P+R のロゴが目印。私の場合、ホテルがスキポール空港のそばだったので、南西の Olympic Stadium を使った。

詳しい場所や料金の最新情報は アムステルダム市公式ページで、"Or pick a P+R garage" から目指す場所を選び右の "View" をクリックすればそれぞれの詳細情報が見られる。さらにそのページで "How does P+R work?" の "Click here" をクリックすると、使い方の詳しい説明もある。

通常料金€2.00/時間のところなら、結果的に3時間以内しか停めなかった場合に料金がどうなるのか気になったが、窓口の係員と私の非ネイティブどうしの英語では質問の意図が伝わらず答えはわからずじまいだった...

(上記の料金などは本記事ポスト時点の情報。最新情報は各自別途ご確認いただきたい。)

アムステルダムのトラム (路面電車)

7 Aug 2008

水の都

で、こちらが本物のアムステルダム。

ちょうど行った日がとても天気がよかったせいもあるが、運河が縦横に整然と走り、緑も多くて、「瑞々しい」という言葉がぴったりくる街だなと思った。

瑞々しいアムステルダムの街
河幅が狭くても空に開けている

同じ「水の都」と呼ばれる街でも、アムステルダムとイタリアのヴェネツィアとではずいぶん違うなと思う。アムステルダムは運河の幅も比較的広く両岸に並木が植わっていて、空に向かって開けている感じがするけれども、ヴェネツィアは大部分運河の幅が狭く両岸に家が迫っていたり、幅の広い大運河あたりでもなぜかある種の人間臭さというか猥雑さが漂う。で、その猥雑さがかなりヴェネツィアの魅力になっているように思う。大阪と似てるからかな。

猥雑さ漂うヴェネツィア
両岸に家が迫る

というわけで、アムステルダムの紹介は以上 (あれ?)

アムステルダムの街並

オランダシリーズ第三弾はアムステルダムの街並み。

って、もうお気づきだと思うが、これ両方ともミニチュアの模型。ハーグ (Den Haag) にあるマドローダムである。

オランダ各所の街並みや建造物が 25分の1 の模型で再現されている。細かいディテールや街の表情までよく作り込んであるし、電車やトラムや船が縦横に走っているし、実は園内は無茶苦茶広いわけではないのだが、一日見てまわっても飽きない。そこここにユーモアを散りばめてあるので、目を凝らしてそういうのを見つけてまわるのも楽しい。

6 Aug 2008

キンデルダイク・エルスハウトの風車網

オランダシリーズ第二弾は、世界遺産「キンデルダイク・エルスハウトの風車網」

キンデルダイクには、かつてはオランダのそこら中で見られただろう光景が残されている。見渡す限りの緑の草原にこれだけの数の風車を一望するのは圧巻。

もちろん、国土の1/4が海面下にあるオランダの、水との戦いに思いを馳せないわけにはいかないのだけれど。

風車の中の見学もできる (現時点で大人€3.50)。ロッテルダムからバスで40分、またはボートツアーもあるそうだ。詳しくは キンデルダイクの公式ページ で。

値下がり

ペトロールが値下がりした。

一年前に来た時は 100p/litre を切ってたのがどんどんどんどん値上がりしてピーク時には 120p ちょっと。それが今日入れたやつは 114.9p だった。今まで多少の上下や店によって差があったけれど、"4" という数字は久しぶりに見た。まだまだ高いけど。

もっとも、日本ではもっと激しい値上がりで、高い高いと思っていた英国の価格と今や肩を並べるほどのようで、こればっかりは世界水準に追いついてほしくないもんである。

ところで上で書いたように、英国のガソリン (と言わないとどうしても違和感が...) の価格表示はどの店も xxx.9 になっている。日本でよくある \x,980 とかと同じ発想なんだけれど、見事に判で押したように例外なく同じ。xxx.8 とかいう店があってもいいと思うのだがみんな同じ。

そういうところは右に習えのくせに、肝心のその上の桁ときたら同じ路線の 100m と離れていない店どうしで 2~3p の差があるのは普通。しかも高い方の店にもそれなりに客が入っている。店も客も価格に敏感な日本ではあんまり見かけない光景で、このあたりにも英国人の鷹揚さを見る気がする。

売り手も鷹揚なら買い手も鷹揚だから成り立っているんだろうな。そう考えると、1円の差にカリカリ神経を尖らせている日本と、どっちが幸せなのかちょっと考え込んでしまう。

4 Aug 2008

Van Gogh の発音

そういえば、Van Gogh の発音は (無理にカタカナで書くと)

  • 米: ヴァン ゴー
  • 英: ヴァン ゴフ

だったりする。英国英語の方が、元のオランダ語に近いようだ。

ゴッホ (オランダ)

英国以外のヨーロッパ情報第一弾。

オランダといえばゴッホ? ゴッホ作品を見るならここ、という美術館を紹介する。

  1. クレラー・ミュラー美術館 (Kröller-Müller Museum)
  2. アムステルダムの東南東約80km、ホーヘ・フェルウェ (Hoge Veluwe) 国立公園の自然たっぷりの中にある。アムステルダムから、車か、鉄道とバスを乗り継いで2時間以上と、とても不便なところにあるのだが、そのぶん都会の喧騒と人込みから開放されてほんとうにゆっくり作品を鑑賞できる。

    夜のカフェテラス糸杉と星月夜アルルの跳ね橋 などがここに収蔵されている。他にルノアール、モネなども。日本でも時々あるゴッホ展などの特別展のために他に貸し出されていることもあるので注意。

    アムステルダムから車の場合は、Otterlo の町はずれの国立公園の門に車を置いて、そこから無料のレンタル自転車で15分。これがなかなか気持ちよい。電車→バスだと、Otterlo の街でバスからバスに乗り換えることになるが、前述の門を通りすぎて美術館のそばまで入ってくれるようだ。

    詳しい行き方は美術館の Web サイト参照 (←分かりにくいところにあるので直リンクしておく)。 また オランダ観光局の Web サイトに簡単な日本語の説明がある

    自転車で美術館へ
    森の中にある美術館の入口
  3. ゴッホ美術館 (Van Gogh Museum)
  4. ゴッホの来歴と人となりを知りたいならこちら。作品が年代順に、その時期のゴッホの生きざまの解説とともに、展示されていてわかりやすい。

    アムステルダム市内にあるので行きやすい。

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3 Aug 2008

Thames Ditton Miniature Railway

キッズネタが続いて恐縮だがタイムリーなので...

鉄道発祥の地英国では、保存鉄道や模型クラブの一般公開など、鉄道関係の見どころには事欠かない。

Thames Ditton Miniature Railway、正式には Malden and District Society of Model Engineers Ltd. は、70年の歴史を持つ模型鉄道クラブだそうだ。その名の通り Hampton Court にほど近い Thames Ditton のレイアウトで、ほんとに石炭を焚いて走る模型蒸気機関車 (Live Steam) を走らせている。

イースターから10月までの間は、毎月第一日曜の午後に一般公開 (Open Day) をやっている。8月はこの週末なので、お近くで時間がある方は行って見られては。

寒そうに見えるが 2008年4月 の Open Day の様子
この日は朝から雪が降った...
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2 Aug 2008

花火

日本は花火の季節のようだ。

英国人も花火 (fireworks) は好きだ。町に一軒は (は大げさかな...) 花火専門店がある。ほぼ毎夜どこかでどーんぱちぱちと打ち上げていて、特に週末は盛り上がる。 に。

下の写真は去年の11月に撮ったもの。英国の花火シーズンは、10月ころから徐々に盛りあがり始め、10月末のハロウィンと11月5日の Guy Fawks Night でピークを迎えるかと思いきや、そのままクリスマスと New Year Countdown に向かって盛り上がり続ける。

Guy Fawks Night というのは、16世紀にカトリックを弾圧していた国王の爆殺未遂事件があり、その実行犯だった Guy Fawks の人形を焚き火にくべて焼く。日本で例えると、石川五右衛門を釜茹にするお祭りで日本全国津々浦々毎年盛り上がっているようなもんで、いまだによくわからないお祭り。下右はその焚き火。

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LEGO Store

英国には LEGO Store が三店舗あるが、ロンドンにいちばん近いのは Bluewater 店。(LEGOLAND Windsor の中にもショップがあるけど...)

LEGO のいろんなキットの品揃えがよくて安いだけなら巨大 Toys*Us でもこと足りるんだけど、LEGO Store のいいのは、Pick-a-brick。普通ならキットの中にちょっとしか入っていない、変わった色のブロックや特殊部品をばら買いできる。カップにいっぱい好きな物を好きなだけ詰め込んで、小カップ(→)が6ポンド、大カップが11ポンド。あと、ミニフィギュアも、好きなパーツを組み合わせて、1体が1ポンド、6体まとめると5ポンド。

LEGO Store の天井は巨大 LEGO brick!
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1 Aug 2008

英国移動術-Journey Planner

先日ロンドンバスの乗り方を書いた時に、一瞬触れたのだが、TFL (ロンドン交通局) の Web サイトには Journey Planner というルート探索機能があって、これがなかなかすぐれもの。
  • 出発地/目的地は、地下鉄/鉄道の駅やバス停の他、名所 (Place of Interest)、住所、ポストコード (郵便番号) で指定できる。
  • ちなみに英国では、ポストコード ("SW1A 2AA" みたいなやつ) でかなりピンポイントに場所を絞り込めるので、わかっているとなにかと便利。
  • 駅やバス停留所までの道順だけでなく、なんと徒歩だけのルートや、自転車ルートまで探索してくれる。
  • 探索結果は、ルート地図を PDF でダウンロードできる。
一例として、Camden Lock Market から Baker Street 駅まで歩いて行ってみよう。(ちと設定が無理やりだが(^_^;))

Journey Planner に行って、"From" と "Travelling to..." (ああ、ここにも英国スペリングが(^_^;)) に出発地と目的地を入力する。Camden Lock Market は "Place of Interest" のラジオボタンを選択。Baker Street は "Station or stop in: London" でいい。

その下の出発(または到着)日時を適当に設定したら、ちょっと下へスクロールして、自転車のアイコンがある "Cycle" のチェックボックスをティック。さらにスクロールして、"I don't want to walk for longer than" に適当に 60 minutes くらいの値を設定する。

この状態で "Search" ボタンをクリックすると、次の画面で、地名を複数候補から選ばされる場合もあるが、そのときは適切なのを選んで先に進むと、探索結果の一覧がずらららっと8つくらい表示される。ちゃんと、徒歩ルート、自転車ルートも入ってるはず。

ここで、それぞれの "View" ボタンか、複数まとめて見たければ "View Selected" ボタンをクリックすると、駅名や区間時間が入った詳細が表示される。右に並んでいる PDF アイコンをクリックすれば、駅/バス停ならそこまでの道順、徒歩/自転車ルートなら全ルートの PDF 地図が、別窓に出る。

徒歩ルートと自転車ルートが微妙に違うのは、自転車の場合、車が多くて危ない道路を避けてくれているようである (事実不明)。

最初の設定画面をご覧になってわかるように、他にもきめ細かな条件が設定できるので、いろいろ試してみていただければと思う。

なお、National Rail の Web サイト にも Journey Planner があって、英国中の鉄道ルートが探索できる。こちらは駅から駅までの探索だけだが、運賃もわかるのが便利。

ときに、先日バス停を探すのに面倒な手順を紹介したが、よく考えたら TFL の Journey Planner を使えば、一発でバス停の場所もわかるのであった。失礼しました(_ _)

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30 Jul 2008

ホテル予約サイト

で、気を取り直して:-) ホテル予約サイトの紹介。 予約サイトも沢山あって、私の経験はそのごく一部なのだが、特徴が違う2つを使い分けているので、比較紹介する。

  1. booking.com
    • 一部の例外を除いて、予約時点ではお金をとられない。(クレジットカード番号を入力させられるが、あくまで保証のため。) 宿泊料は当日現地でホテルに直接支払うのがほとんど。ホテルにもよるが、予約時と違うカードや現金での支払いも OK。
    • キャンセルも、数日前とか前日まで無料でできるものが多い。
    • 同じサイトで言語を切り換えて使える。日本語で予約までやると予約の確認書が日本語で出てきてしまうので、私は日本語で検索して、最後の予約だけ英語でやることにしている。
  2. Expedia(日本版), (英国版), (米国版)
    • 予約時点で宿泊料をとられるのがほとんど。(クレジットカードから引かれる。) ただしその分、booking.com より安いことが多い。
    • キャンセルは、基本的にキャンセル料をとられるし、日が近づくとキャンセル料も高くなる。
    • booking.com で空きがなくても、Expedia で空きが見つかることがある。
    • ホテルだけじゃなくて、航空券やレンタカーの予約もできる。別々に予約した合計より多少安い。でも、航空券だけだと、航空会社直営サイトの方が安いから、結局どうするのがいちばん安いかは、ケースバイケースかも。(注: 日本版はレンタカー予約ができないようだ。)

両方に共通するのは

  • 予約料は不要。(ホテルから手数料をとっているらしい。)
  • 日本語で使える。それも機械翻訳や外国人が訳した妙な日本語じゃなくてまともな日本語。(一部の紹介文に機械翻訳があるが、その場合はその旨明記されている。)
  • 都市名などで検索した後、地図で絞り込んだり近隣の町を探したりできるのが便利。

注意事項としては、

  • 予約時点でお金をとられるのかどうか、キャンセルは無料か、いつまで無料でできるのか、朝食・駐車場代・税金などが込みかどうか、などなど細かい条件は、最終的には予約ごとに個々に違うので、必ず予約前の画面で確認すること。
  • 予約後に画面に出たりメールで送られてくる予約票は印刷して現地に持っていった方がいい。(朝食付の予約だったのに朝食代を別にとられそうになったが、予約票を見せて解決したことがある。)
  • サイトは、あくまで予約の仲介をしているだけなので、ほんとにちゃんと予約できているか心配な方は、メールなり電話なりでホテルに確認を入れた方が安心。(今まで 10回 くらい使って、予約できてなかったことはないけど。)
  • 同じ理由で、特にリクエストがある場合は、予約時のリクエスト欄に書いただけではホテルに通っていないことがある。直接ホテルに確認すること。(「駐車場は予約が必要」となっているホテルで、リクエスト欄に書いたのに駐車場が予約されていなかったことがある。)

最後に、堅苦しくて恐縮だが、お約束のデスクレイマー。上に書いた内容は私の経験を紹介しただけであって、内容の真偽や正確さに保証はない。これによってあなたに損害が生じたとしても私は責任を負いかねる。あくまで自己責任でご利用いただきたい。

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tripadvisor.jp

ホテル予約サイトをここで紹介しようと思ったが、その前にちょっと試しに "booking.com 予約" とか "expedia.com 予約" とか ("予約" をキーワードに入れたのはてっとり早く確実に日本語のサイトに絞るため) でググってみたら、百数十万件以上ヒットしてしまった。なんだ、意外に知られてるのね。私がわざわざ紹介するまでもないか:-)。

で、ここで気づいたのだが、そのうちの大部分百万件ちょっとが tripadvisor.jp のページだった。これを除くと残りは数万件 (それでも多いが...)。恐るべし。

ここは、旅行情報の口コミ情報サイトで、本家 tripadvisor.com の日本語版。私もヨーロッパに旅行した時にレストラン情報なんかを探したことがある。英語が読める方は、本家の方も見てみると、日本人以外の見解も読めておもしろいし、なにより情報がずっと多い。

口コミゆえ、情報に保証はないし、多分に個人の主観も入っているのだが、それをわかった上で、プラスマイナス両方の意見を自分なりに消化して利用する分には、便利なサイトだと思う。

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29 Jul 2008

英国移動術-ロンドンバスの乗り方

ロンドンでバスに乗るのは、慣れるまで難しいと言われていたが、いつからか不明だが最近、自動音声のアナウンスと車内の LED パネル表示で次の停留所を教えてくれるようになった(*1)。あとは乗る場所さえわかればロンドンバスも怖くない。

というわけで、事前に Web で調べられる場合の方法をご紹介する。

  1. TFL(*2) の Web サイト へ行って、右上の "Maps" と書いたバナーをクリックする。
  2. この Maps ページ には、バスだけでなく地下鉄や近郊の鉄道の路線図など、いろんな便利な地図が PDF で配布されている。
    • ロンドン中心部 (いわゆる Central London) の主要な観光スポットの間を移動するなら "Central London tourist attractions and bus map" がオススメ (地下鉄の駅などでも紙版が無料配布されている)。まずこれを見て、どこからどこまで何番のバスに乗ればよいか調べておく。
    • Central London 以外は、乗りたいバス停の最寄りの地下鉄や鉄道の駅で場所の目星をつけておく。
  3. 次に、同じ Maps ページの "Bus route maps" というリンクかパナーをクリックする。
  4. Route maps というページが現れる。ここで、バスのルート番号で検索するか、駅名・地名をアルファベット順で探すか、または Borough (区) ごとのページに移動する (Central London ならほとんど 31番の Westminster区 かその周辺)。
  5. 次に開いたページでお目当ての駅名・地名を探して、それをクリックすると、PDF の地図が開く。
  6. 乗る路線番号がまだわかっていない場合は、路線図で行き先と路線番号を調べる。
  7. 路線番号がわかったら左下の "Route finder" 欄で、その番号のバス停の記号を調べる。"Bus stops" という欄の赤丸に白抜き文字がそれ。
  8. 路線図の真ん中の拡大図から、その記号のバス停を探す。(なお現地でも、バス停のてっぺんに同じ赤丸白抜き文字のマークが乗っているのでそれを目当てに探す。)
  9. 最後に、Google maps や Multimap の衛星写真で、実際にどんなところか確認しておくとカンペキ。

事前に調べておけないケースもあると思うが、乗る停留所が地下鉄の駅の近くであれば、上記のと似たバス停マップが駅で無料配布されているので、手に入れて同じように調べてみられるとよい。

ちなみに、バスに乗る前には、地下鉄の駅などで Oyster カードの購入/チャージをお忘れなく。残高不足だとバス車内ではチャージできないので、やむなくその場で現金 2ポンド払うことになる。(何度かやった...)

Oyster カードって何? という方は "オイスター カード" でぐぐってみられたし。いっぱい出る。先日 Oyster だけバス運賃の値下げがあったので、さらに現金との格差が広がった。現金なら 2ポンド、Oysterだと 90ペンス。恐るべし TFL。英国に住所がない旅行者は、ビジターカードを買える。日本でも通販とかで売っているようだが、ロンドンについてから地下鉄の駅 (ヒースローセントラルとか) でもすぐ買える。

(*1) iBus と呼ばれるバスの情報化の一貫で、2009年始めまでに順次導入を進め、最終的に全バス8,000台に導入するのだそうだ。なので、2008年現在では路線によっては未導入ということ。ご注意いただきたい。情報源は TFL の Web サイト。)

(*2) TFL = Transport for London。ロンドン交通局。地下鉄、バスから、道路やテムズ川まで、ロンドンの交通を管轄する。Web サイトには Journey Planner をはじめ情報豊富。

# てな説明を、ブログでやるのは、結構無理があるなぁ...

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27 Jul 2008

英国の英語

英国で見かける英語、英国人の話す英語は、なんか変。いや、英語は英国が本家だろうって?

まぁ、単に我々日本人がどっぷり米国英語に浸りすぎているだけなのかもしれない。私は「外国に行ったら "toilet" は便器のことですよ、トイレは "restroom" とか "bathroom" と言いましょう」と習った記憶があるのだが、初めて英国に来た時に、トイレの入口に力一杯 "Toilet" と書いてあって面食らった。

日常よく使う単語でも米国英語と英国英語で意味が違ったりするので、こっちが話す分には英国人はわかっていて通じるから支障ないが、こっちが聞いたり読んだりする場合は知っていないととまどう。いくつか例をあげてみたら、空港から地下鉄でホテルに入る、みたいな感じになった:-)

単語意味
米国英語英国英語
荷車carttrolley"No trolley beyond this point" = この先荷車禁止
地下鉄subwayundergroundsubwayは地下
列に並ぶmake linequeue"Queue here" と書いてある所に並ぼう
現金自動受払機ATMcash machine.
(通貨の) お札billnote自販機のお札入口には "Notes" と書いてある
片道one waysingle切符売場で "Single or return ?"ときかれたらこのこと
往復round tripreturn
出口exitway out.
予約reservationbooking米国でも "double booking" みたいに使うこともある
携帯電話cell phonemobile (phone).
郵便番号zip codepostcode.

英国の高校では IT の授業で「IT 用語はみんな米国英語ですからねー、みなさん気をつけましょう」と最初に教えるそうである。でないと、"<div align=centre>" とか書いてしまう子が続出するらしい。

でも、うちの子が学校のテストで米国綴りで書いて×をもらってきたのにはちょっと驚いた。外国人も多い学校なのに、米国人がいたら怒るぞ。翻って、日本に帰った時に学校で英国式に綴ったら×をもらわないか心配...

ちなみに、英国以外のヨーロッパの各国でも、英語標記する場合は英国英語が使われるのが普通。

26 Jul 2008

オススメ英語 podcast

私が「愛聴」している英語の podcast をご紹介したい。

The Bob and Rob show

日本在住の英国人 Rob と米国人 Bob のかけあい漫才 英語トーク。

英国英語と米国英語の違いを紹介する "Both sides of the pond" というコーナーもある。

話し速度は、英語初心者の方にはちょっとしんどいかもしれないが、比較的ゆっくりで発音も明瞭なので、これからリスニングを鍛えたい方にはオススメ。

配信は、非会員は2週間に1回、有料の会員は1週間に1回。iTunes から登録可能。

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追記(2008/12/01): 残念ながら、2008年9月で終了してしまった。過去コンテンツの購入は現在も可能。(一部無料)

英国人なんか大っきらいだー

いきなり恐縮だが、私は英国人が嫌いである。なんでかを書く代わりに、これから英国に来られる方が気をつけられた方がよいことを書き並べてみる。

  • 約束は守られると思ってはいけない

    期限を守らないどころか約束したことすら忘れる。約束をしたら必ず、致命的になる前に相手に連絡して 約束されていること を確認すること、期限直前に再度期限を確認する連絡を入れること。

  • わからないことは質問すること

    こっちが初体験のことでも、一から十まで全部教えてもらえると思ってはいけない。わからないと思ったら必ず質問すること。質問すれば とても丁寧 に教えてくれる。

  • ないと言われてもあきらめないこと

    そのとき対応した担当者が、単に面倒 なので空きや在庫を調べもせず「ありません」と言ってのけることが往々にしてある。もう一度電話をかけなおして、別の担当者に確認しよう。それでもないなら、ほんとうにないの かも しれない。

  • 待つことを苦にしないこと

    後ろにどれだけ行列ができていても、客の精算より店員どうしのお喋りが優先だし、たったの10秒で済む質問であっても、3人の店員が、先に来て10分かかる客の相手を終えるまで待たなければならない。

まだまだあるが、残りはまた後日。

追伸: Google で「嫌い 英国 OR イギリス」で検索してみられると、皆さんのおもしろい参考になる体験がたくさん読める。

英国という国

後でご指摘を受けるやもしれないので (そうなるほど、このサイトを読んでいただけるようになれば、だが:-) 一応、知ってて意識していることを誇示:-) しておこうと思う。

我々日本人は気軽にイギリス、英国と呼ぶが、国号としてはあいまいである。我々が英国と言ったときに普通指している国の正式国号は「The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」日本語では「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」と訳される。略して「UK」。

「連合王国」というからには複数の王国が連合しているわけで、英国(英吉利国) という呼び名の元になった England は、Wales、Scotland、Northern Ireland と並ぶ、そのうちの一国にすぎない。

私がここでこの国のことを書く場合、この UK を意識していることが多い。なのでほんとうは UK と書くべきなのだが(毎度 The United Kingdom of ... と書くのはあまりにも煩雑(^_^;))、日本では UK と言ってもなんのこっちゃわからん方も多いと思うので、今後このサイトでは UK の意味で英国という呼び名を使おうと思う。

(が、実際にはまだイングランド以外の三国には行ったことがないので、実はイングランドのことしか語っていないかもしれない(^_^;)....)

追記(2008/12/01): 元々は、「英国」ではなく「イギリス」としていたのだが、blog を書き進めるにつれて自分の中で違和感が募ったので(^_^;)、サーバ引っ越しを機に、「英国」に改めることにした。ちなみに、UK の駐日大使館は「英国大使館」と称しておられるので、これが UK の正式な日本語表記と言ってよいかもしれない。

はじめに

英国に引っ越して一年。いろいろびっくりしたこと、来る前にはわからなかったことをまとめて Web サイトを立ち上げようと思ったんだけど、なかなかまとまった時間がとれません。なので、まずはブログにバラバラと書きためて、まとまったところで Web に移すことにしました。

これから英国に来る人、英国やヨーロッパを旅行する人に、役立つ情報を提供していきます。


追記(2008/12/01): blog サーバを、Blogari から Google blogger (blogspot) に引っ越しました。

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